Orchestra "Do Svidanya"

おーけすとら・だすびだーにゃ ほーむぺーじ

第23回定期演奏会

第23回チラシ style=
オーケストラ・ダスビダーニャ 第23回定期演奏会
日  時:2016年1月31(日)13:00開場 14:00開演 予定
会  場:東京芸術劇場大ホール
  JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。
  駅地下通路2b出口と直結。
  ⇒アクセス(東京芸術劇場)
席  料全席指定 2,000円
演奏曲目:D.ショスタコーヴィチ作曲
  『ロシアとキルギスの民謡の主題による序曲』作品115
  チェロ協奏曲第1番 作品107
  交響曲第5番 作品47
演  奏:オーケストラ・ダスビダーニャ
指  揮:長田 雅人
チェロ独奏:丸山泰雄


【チケットのお取扱いについて】
チケットぴあ Pコード:279-072
東京芸術劇場ボックスオフィス 2015/11月上旬〜

未就学児童は入場不可となっておりますので、ご了承ください。
託児室のお取り扱いについては、後日改めてこちらに掲載いたします。

また、車椅子エリアには限りがございますので、必ず事前に下記事務局までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
お問合せを頂いた順にお受け致しますが、定員に達しました時点で締め切らせていただきます。
安全面等からも、定員を超えてお受けすることは一切できませんので、どうか御了承くださいませ。
【お問い合わせ】オーケストラ・ダスビダーニャ事務局
090−4609−7752 info@dasubi.org

ショスタコ型二枚舌的チラシ革命

2015年秋
オーケストラ・ダスビダーニャ団長 白川悟志

序)ダスビダーニャの自己紹介

私たちオーケストラ・ダスビダーニャは,1993年の第1回定期演奏会以来,常任指揮者の長田雅人とともにショスタコーヴィチを一途に演奏して参りました。
ショスタコーヴィチ,大好きです!
私も,両親への「ショスタコーヴィチよりも後の時代に産んでくれてありがとう」との感謝を忘れたことはありません(親はポカンとしてますが)。
団名の「ダスビダーニャ」とはロシア語で「また会いましょう」という意味で,「客席の皆様と私たちオーケストラがまた会えますように」という願いを込めて命名しました。
…というのはタテマエで,本当の命名の経緯については,ホームページで語らせて頂いております(^_^;)ゞ
どうぞ,この二枚舌な団長による下記宣伝文句をお読み頂き,興味を持たれましたならぜひぜひお運び下さいますよう,お願い申し上げます。


1.《未完成》と呼ばないで

とにかく日本人は「タイトル」好き。
《運命》も《未完成》も,作曲者が自ら付けたタイトルではないけれど,日本では,CDのジャケットにも楽曲解説の本にも,そしてコンサートの宣伝用チラシにも,まるで正式なタイトルであるかのように《 》付きで印刷されます。
が,タイトルも良し悪し。特にシューベルトの第7交響曲に付けられた《未完成》は,決して作品の本質を言い表してなどいません。
第7番は「結果的に完成させられなかった交響曲」なのであって,例えば,“物事が完成していないこと”に美学や哲学を見出して音楽的に描いた「《未完成》交響曲」…というわけでは絶対にないでしょう。
なので,もしこの交響曲の宣伝用チラシを作ることになった場合…,なった場合…,さてどうしましょう?「決して《未完成》交響曲なんかじゃない!」と突っ張るのは簡単ですが,かと言って「シューベルトの交響曲第7番」だけで「ああ,あの所謂(イワユル)《未完成》か」とピンと来ますか?
そんなチラシに目が止まりますか,皆さん…。

2.《革命》と呼んでしまうか

さあ,こんなときは,ショスタコーヴィチにアドバイスを求めましょう!
野心作,オペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》が独裁者スターリンの逆鱗に触れ,死刑宣告にも等しい公的非難を浴びた若きショスタコーヴィチは,同じ路線で書いた第4交響曲の初演を中止しました。
さあどうする,ショスタコーヴィチ! あなたはこのまま終わるのか…。
不死鳥ショスタコーヴィチは,次作第5交響曲で新たな路線を切り拓きます。前作までのようなムズカシさは後退し,政府共産党の喜びそうな「苦悩→闘争→勝利」という革命の精神が明確に聴き取れる模範作。
めでたくこの第5番はスターリンにも受け入れられ,ショスタコーヴィチはソヴィエトの楽壇に返り咲くことができましたが,実はこの優等生交響曲の中にこっそり“危険な”本音を忍ばせるという,後に「二重言語」とか「二枚舌」とか言われるテクニックが初めて使われた作品とも言われています。
さて,タイトル好きの我が日本では,この曲がロシア革命20周年記念コンサートで初演され,「正しい批判に対するソ連芸術家としての回答」と“称賛”されたこともあって,早々と「交響曲第5番《革命》」と印刷され始め,今日に至って定着してしまいました。

3. オーケストラから追い出された小太鼓

ショスタコーヴィチの「二枚舌」人生は続きます。彼はいろんなものを守るためにソヴィエト共産党への入党を余儀なくされ,そして,日本の国会議員に当たる「最高ソヴィエト代議員」にも選ばれます。
そんな彼は,キルギス共和国のロシアへの自由加盟(実際は武力による併合)百周年記念式典に国家の代表として参列しますが,その際に書かれたのが『ロシアとキルギスの民謡の主題による序曲』です。
さほどクラシック音楽に馴染みが無いという人から入門曲としてのお勧めを聞かれた際,私はこの『ロシアとキルギス』を推しています。
それくらいこの小品は爽やかで,異国情緒に満ちて,どのメロディーも素敵で,そしてショスタコーヴィチ特有の軽快さと力強さも堪能できるという贅沢品。
そして私が特筆したいのは,この曲はショスタコーヴィチ作品の中で(おそらく)唯一の,小太鼓の無い管弦楽曲だということです。
ショスタコーヴィチの小太鼓は,(私基準ですが)しばしば銃声を模していて,それが“武力の残虐さ”を感じさせるサウンドの元になっているように思います。
ショスタコーヴィチが苦手な人の中には,この武力臭が嫌いという人も多いようですが,この曲に限っては心配御無用。
威圧的な小太鼓の代わりに軽快なタンブリンが大活躍!
この曲では小太鼓をオーケストラから追い出したのは,キルギスの武力併合を「自由加盟」と言い張らなきゃならないソ連政府の代表者としての,苦肉の「二枚舌」だったのかも知れません。

4. この人は「二枚舌」ではありません!

私たちダスビダーニャがもう何年も指導を仰いでいるチェリスト,丸山泰雄氏。
第17回定期演奏会での第2チェロ協奏曲に続き,今回は第1番。
ちまたの演奏評では,とかく彼の卓越したテクニックが強調されることが多く,実際そのとおりなのですが,練習時の彼から教わること,感じ取れることは,「私たちがしていることは,人間にとってとても大切な“表現する”行為だ」ということです。
私たちの実力がどんなに低かろうと,決して妥協せず,目指すべきことを伝え続けて下さいます。一枚舌で。私たちも頑張ります!

5. ショスタコ型二枚舌的チラシ革命

そこで,チラシの話に戻ります。人目を引いてナンボの宣伝用チラシにおいて,《革命》の文字を避けて通ることはできません。
それで,この文字を紙面に踊らせつつ,「本当は《革命》交響曲などと呼ぶべきじゃない」という私たちダスビダーニャの本音を忍ばせるにはどうすればいいか。
ショスタコーヴィチならどうしただろうか…。
「こっそり忍ばせました(^。^)v」…と言うには程遠いかも知れませんが,チラシ製作係がショスタコーヴィチになり切って絞り出した結論が,まさに表のようなデザインです。
申し遅れましたが,そう,私たちダスビダーニャは,ショスタコーヴィチの第5番を《革命》交響曲だとは捉えていません。
この作品に忍ばされた彼の“本音”とは何か,また,どのような形でその“本音”が隠れているのか,1月31日/東京芸術劇場で私たちと一緒に見つけませんか。

むすび)被災地への義援金に御協力を!

私たちダスビダーニャは,2011年の3・11のちょうど1年後がコンサート日だったということがきっかけで,「復興が完了した」と言える日まで会場での募金活動を続けることにさせて頂いています。
今回も実施致しますので,何とぞ御協力をお願い致します。
これまで,4回のコンサートで御協力頂いた義援金の総額は,【939,428円】。
都度,日本赤十字社様に預けさせて頂いております。

これまでの定期演奏会