タイトルを決めないとねー みか、今日はとってもどきどきしています! というのも、今日はあこがれだった高校に初めて登校する日だからです! 制服がとってもかわいいの☆ 最近は、ブレザーの学校が多いけどウチの学校はセーラー服。 ミカってちょっとおませさんかな?セーラー服はとってもどきどきします。 今日は、どっきどきの出会いの日だからかわいく髪を二つに結んでお気に入りのりぼんをつけてみたの。 だって、クラス分けとか発表されるんだもの……。 楽しい高校生活ができるといいなっ☆ っと、早く行かないと入学式がはじまっちゃうわっ! 入学早々遅刻なんてしたら、とんだ笑い者よね。 私が通うことになっている○○高校は、この町の丘の上にあるの。 丘の上からは町中が見渡せてとっても素敵よ。 ちょうど家を出たら、中学で一緒だったユウコにばったり! ユウコも同じ○○高校に通うことになってるの。 「同じクラスだといいね」 「うん」 ユウコとは、中学でずっと仲良しの友達だったから、同じ高校に行けて嬉しいわ。 ユウコは私なんかよりずっとずっと大人っぽいから、セーラー服を着ていると少しだけ子どもじみて見えてしまう。 でも、もうさっそくスカートの丈を短くしているのね。さすが。 よく見ると、うすく化粧までしてる。 学校までは長い長い登り坂。行くときは大変だわ。 校庭に咲いている桜の花が取ってもきれい。 春風が吹くと、小さな花びらが宙を舞う。 そんな中を、ユウコとこれからの話をしながら歩いて行ったの。 と、校門をくぐろうとしたとき…… 「あっ」 思わず私は立ち止まった。 だって、昔ちっちゃいときに確か引っ越していったはずのタケルくんにそっくりな男の人が、ウチの高校の制服を着ているんだもの! 「もし……かして、タケルくん??」 ちょっとどきどき。 でも、タケルくんらしき人は、私に気づかないでとっとと行ってしまった。 きっと人違いよね。 そう思って、わたしはユウコと並んで再び歩きだした。