dsch-jp@dasubi.org メーリングリスト の使い方について

  1. 簡単なまとめ
  2. 基本的な使い方
    1. メーリングリストとは?
    2. コマンドの使い方
    3. もし、わからなくなったら?
  3. コマンドの一覧
    1. 情報の取り寄せ・基本的なコマンド
    2. メンバー情報や配送の停止・脱会等
    3. ドメイン名が変更になった場合
    4. まとめ送り
    5. 過去の記事の取り寄せ方
  4. 標準でないコマンド
    1. ライブラリー
    2. whois database による情報交換
    3. traffic コマンド(投稿量の統計)
  5. コマンドの使い方の具体例
    1. 過去のメールの取り寄せ方

I. 簡単なまとめ

間違えてメーリングリストに登録してしまった、取りあえず停止したい、という方のために、必要な事項を最初に説明しておきます。

dsch-jp@dasubi.org メーリングリストから脱退したいときには、本文の先頭に bye と書いたメールを<dsch-jp-ctl@dasubi.org> 宛てに送ってください。

長期出張などで、一時的に配送を停止したいときには、本文の先頭に off と書いたメールを<dsch-jp-ctl@dasubi.org>宛てに送ってください。
再開したいときには on を送ってください。

過去のメールが欲しいときは、まず、本文の先頭に index と書いたメールを<dsch-jp-ctl@dasubi.org>宛てに送って、投稿メール一覧を取り寄せてください。その一覧を参考にして、たとえば get 100-200 というコマンドを送ってください。

メーリングリストサーバは、投稿されたメールの「From」を見て会員かどうかをチェックしています。この設定が変わると、投稿が受け付けられなかったり、新たに会員登録がなされてしまったりしますので注意が必要です。複数のメールアドレスをお持ちの方、気をつけてください。


II. 基本的な使い方

1. メーリングリストとは?

メーリングリスト(以下適宜メーリングリストをMLと略す)とはあるアドレス
dsch-jp@dasubi.org
に送ったメールがメーリングリストのメンバー全員に配送される仕組みです。

2. コマンドの使い方

このメーリングリストサーバには、さまざまな機能が搭載されています。その機能を使うときは『英単語からなる命令(以下、「コマンド」と呼びます)』の内容のメールを、指定されたメールアドレスに送って下さい。

メーリングリストサーバにコマンドを送り、過去の記事を取り寄せたり、配送を一時停止するためには、アドレス
dsch-jp-ctl@dasubi.org
にコマンドを含むメールを送って下さい。送るべき内容は
コマンド オプション
の形です。

注意: 通常コマンドは英語と数字だけからなります。コマンドは、メール本文の先頭から、「help」という形式で書きます。コマンドは大文字でも小文字でも同様に認識しますので、「help」は「Help」でも「HELP」でもかまいません。
ただし、DBCS(2バイト文字, いわゆる全角文字)で「# HELP」としても認識しませんのでご注意ください。オプションは通常大文字小文字を"区別します"。
例1:
--------- メール本文 --------------
help
-----------------------------------
メール本文が↑のメール(内容が"help"だけを含むメール)を送ると、このヘルプ・ファイルが送られてきます。またコマンドは help でも HELP でも構いません(大文字小文字を問わない)。
例2:
以下は、過去の10番目の投稿から5つ分を取り出して、参加しているメンバーのリストを取り寄せるコマンドメールの例です。
--------- メール本文 --------------
help
get 10-14
members
exit
-----------------------------------

3. もし、わからなくなったら?

基本的な情報はメーリングリストから送られてくるメールを見てみて下さい。

"メールを読むためのソフト"の中には、これらの X-なんとか という行を勝手に削るものがあります。またさらにひどいことに X-なんとか 行を残すように設定変更すらできない場合もあります。その場合これらの有益な情報は見えません。
例 1:
意訳:↓ このアドレスでは配送とコマンドともにうけつけます。
X-MLServer: fml [fml 2.1_RELEASE](distribute + commands available mode)
X-ML-Info: If you have a question, send "help" to the address dsch-jp-ctl@dasubi.org
意訳:↑わからんかったら dsch-jp-ctl@dasubi.org へ "help" を送ってね
例 2:
X-MLServer: fml [fml 2.1_RELEASE](distribute only mode)
意訳:↑ このアドレスは配送専用です。
どうしてもわからないとか、エラーメール等が返ってきたりした場合は、メーリングリストの管理者
dsch-jp-admin@dasubi.org
までメールを送って下さい。出来るだけ、
何をして、そうなったのか?
その時投げたメール、返ってきたメール
をつけてメールしてもらえると、問題解決の手掛かりになりますので、よろしくお願いします。


III. コマンドの一覧

以下の説明は
コマンド  説明と具体例
の形でならんでいます。具体例は次の章で説明します。
なお、[]で囲まれた部分は省略可能です。

1. 情報の取り寄せ・基本的なコマンド

コマンド説明と具体例
helpコマンドのヘルプ(このメールの内容)
objectiveメーリングリストの目的、約束事を読む
guide一般的な案内を得る
(メンバでない人でも取り寄せ可能)
msg 管理者へメールを送る
msg」コマンドが含まれているメールは、管理者にそのまま転送されます。
なお、「msg」コマンドの後のコマンドはすべて無視されます。
例:
-------------メール本文----------
guide
msg
こんにちは。ここがメッセージです。
objective
---------------------------------
この例では「guide」は実行されて案内の文書が取り寄せられますが、「objective」は実行されません。
summary [引数] 過去の記事一覧を得る(Summary全体を送る)
引数: 記事の番号、番号の範囲
例:
summary全記事の一覧
summary last:10最近10個の記事一覧
summary 100-200記事100〜200の一覧だけを得る
exit コマンド列の終り
これ以降にどんな文字があっても、メーリングリストサーバはコマンドとは認識しません。
メールソフトで Signature が自動につく場合等に便利です。
endexitと同じ
quitexitと同じ

2. メンバー情報や配送の停止・脱会等

コマンド説明と具体例
members投稿可能なメンバーリストを得る
サーバが自動登録に設定されている場合actives で得られる配送リストと同一です。
actives (実際に配送されている)メンバーのリストを得る
管理者が手動で登録しているメーリングリストの場合は配送リストそのものです。
自動登録の場合はこれで取り寄せられる一覧は意味がありません。
status [アドレス] 現在の設定を得る
まとめおくりや配送停止などの設定情報が得られます。
オプションはメールアドレスを指定します。
オプションを省略すると自分自身の状態です。
stat [アドレス] statusと同じ
〜 配送のモード等について 〜
複数のアドレスが登録してある場合の ON, OFF, MATOME 等の操作は、操作するべきアドレスが一つに特定できるまでアドレスを一意に特定できるまでアドレスのチェックを厳しくしてチャレンジします。
#どうしてもだめな場合だけは管理者へコンタクトして下さい。
skip 配送は停止されるが、投稿は可能にする
複数箇所のアドレスからMLへ投稿する場合投稿はできるが、配送はされないアドレスと設定する
noskipskip の設定をやめる
off MLの配送を一時的に止める
長期休暇、出張などでメールボックスの溢れが気になる場合に利用してください。
onoff の設定を解除し、配送を再開する
byeMLをやめる
unsubscribe MLをやめる

※メンバーリストのファイルの形式について(fml 2.2 では一般に見えません)
actives に掲載されているアドレスが実際にメイルの配送される先になります。
行頭に「」が付いているだけのものは一時的に配送を止めているもので、「on」によって再開されます。
「BYE」は脱退された方の残骸です。

3. ドメイン名が変更になった場合(old-address を new-address へ変える)

メーリングリストに参加するアドレスを変更するには
chaddr 古いメールアドレス 新しいメールアドレス
という内容のメールを送るとメールアドレスを変更することができます。

必ず『古いアドレスから』このコマンドを送ってください(fml 2.2 の仕様)。

結果にかかわらず、新旧両方のアドレスとMLサーバの管理者の3人に変更の通知がメールで送られます。

4. まとめ送り

まとめ送りは、即時配送ではなく、N時間"おき"にまとめて送られる配送方式です。この Nmatome コマンドの引数にして指定して下さい。
いつ配送されるか?は 0 == (24 % N) の時、つまり modulus です。

注意:以下の説明では「matome」は「digest」としても同様の動作になります。
例:
matome 3mp
3時間おきに MIME/Multipart 形式でおくる。
コマンド説明
digest 数字(0-12)
matome 数字(0-12)
配送間隔おきのまとめ送りに設定する
配送間隔は、毎日午前0時を起点としてはじまります。ですから、引数に「13」以上の数を指定しても、一日一回の配送になります。
default は gzip した Unix From つきのファイルの固まりです。
digest 数字(13-36)
matome 数字(13-36)
一日一回指定時間のまとめ送りに設定する
13〜36の数字がこのケースに当てはまります。
午前5時のまとめ送りを設定したいときは、24+5=29を指定してください。
午後5時は17時なので 17 で指定して下さい。
undigest
unmatome
digest 0
matome 0
普通の配送へ戻す

具体例
コマンド説明
matome 1まとめ送り 1時間に一回(gzipd)
matome 2まとめ送り 2時間に一回(gzipd)
matome 2uまとめ送り 2時間に一回(plain text)
matome 2mpまとめ送り 2時間に一回 MIME/Multipart形式で
matome 17まとめ送り 一日一回と同じ(gzip-d)
この場合は17時に来る
matome 29まとめ送り 一日一回と同じ(gzip-d)
この場合は午前5時に来る
#matome 5 は5時間"おき" という意味

オプション (数字の後ろにつけるオプション)
※オプションなしはGZIP(UNIX FROM)
オプション説明
uPLAINTEXT(UNIX FROM)
ufPLAINTEXT(UNIX FROM)
ilha + ish
ishlha + ish
mpMIME/Multipart PLAINTEXT
dRFC1153 format PLAINTEXT
b
rfc934
RFC934 format PLAINTEXT(mh-burst)
tgztar+gzip で spool.tar.gz
ish
lhaish
i
li
lha + ish
lu
lhauu
lha + uuencode
unpackPLAINTEXT(UNIX FROM)
zipzip して base64 で送る

5. 過去の記事の取り寄せ方

コマンド説明
index "get", "mget" で取り寄せ可能なファイルのリストをかえす。
index ファイルがあるのなら、それを返します
get 過去の記事を得る (resend されます)
ひとつずつ plain text で返送されます
send 同上
get 複数の記事指定 [モード] [時間間隔]
mget 複数の記事指定 [モード] [時間間隔]
スプールの記事や(もしあれば)アーカイブにあるファイルを一つのメールにまとめて送り返す
例:
get 20-30記事20〜30を得る
mget 1-10,15記事1〜10、15を得る

注意:
"get" コマンドの引数が『数字』ならば、その数字のCountを持つ記事が resend されます。
"get" コマンドがそれ以外の形式 (e.g. get 1-10) であれば mget と同じ動作をします。
その場合 "get" と "mget" の違いはファイルの形式で

getのデフォールトは MIME/Multipart
mgetのデフォールトは tar.gz 形式
のように設定されています。

getmget で複数の記事を取り寄せる場合の引数:
範囲を指定 1-10,12,15-100 1,2,10
first first:10 last:30 100-last(mh的 Syntax)
モードgz tgz ish rfc934 b rfc1153 d unpack uf(default=tgz)
時間間隔送り返すメールが複数の時の間隔(default=300)

get mgetの違い:
mget はまとめて記事を得るための専用コマンドですので、記事一つだけを指定した場合には、そのコマンドは無視されます。
get は、一つだけのときと複数の記事が指定されたときでは違う動作になります。
どちらもまとめて記事が得られるコマンドですが、返送されるファイルの形式が異なります。

get->MIME/Multipart
mget->tar.gz 形式
ただし、[モード]を指定することで、形式を変えることも出来ます。

モード:
オプションなしは tar+gzipspool.tar.gz
モード説明
tgztar+gzip で spool.tar.gz
ufPLAINTEXT(UNIX FROM)
gzGZIP(UNIX FROM)
b
rfc934
RFC934 format PLAINTEXT(mh-burst)
ish
lhaish
i
li
lha + ish
lu
lhauu
lha + uuencode
unpackPLAINTEXT(UNIX FROM)
uuUUENCODE
dRFC1153 format PLAINTEXT
rfc1153RFC1153 format PLAINTEXT


IV. 標準でないコマンド

以下のコマンドは管理者のポリシーによって使っていないこともあります。
デフォールトでは使わないようになっています。

1. ライブラリー

メンバーがファイルを登録したり、それを取り寄せたりするためのものです。
library 命令 : ライブラリーへのアクセス
アーカイブとの違いはほとんどありませんが、put が可能になっています。
#ただしセキュリティ上、ファイル名は記事番号指定のみです

コマンドとオプション説明
library indexライブラリーにたくわえられているファイルの一覧を得る
library summaryibrary indexと同じ
library get 数字ライブラリーから記事を得る
mget と同じ引数がつかえます
library putライブラリーに記事を保存する
library unlink [番号]
library delete [番号]
library rm [番号]
指定番号の記事をライブラリーから削除する

2. whois database による情報交換

whois [-h host] key : whois で key を探す。
host が与えられた場合はそのhostへIPCで、もしそうでない場合はMLサーバ local な whois database 中を探します

コマンドとオプション説明
whois -a特殊オプションで、すべての登録エントリを表示する
iam自己紹介を登録する
who自己紹介の一覧を得る

3. traffic コマンド(投稿量の統計)

SYNOPSIS:
traffic [-n ] [-m ] [-d]
オプション -n は、5. の投稿量の多い人のベスト何人まで表示するかを数字で指定します。デフォルトでは、-n 10 と同じです。
オプション -m は、4. の何通以上あった日を表示するかを数字で指定します。
省略時は「-m 25」と同じです。

オプションをすべて省略して、「traffic」として送ると、以下の情報が得られます。

  1. 月毎のメール投稿量
  2. メール投稿量毎の日数
  3. 時間帯別の投稿量
  4. 1 日 25 通以上投稿があった日
  5. 投稿者ベストテン
  6. 1 日当たりの平均投稿量と最大投稿量
オプションで「-d」を指定すると、以下の情報が得られます。
  1. 日毎の投稿量


V. コマンドの使い方の具体例

1. 過去のメールの取り寄せ方

コマンドは
dsch-jp-ctl@dasubi.org
宛てに送ってください。

● 個々に取り寄せる場合

過去のメールを一通単位で取り寄せるには「get」を使います。
以下にメールの本文に書く例を示します。

(1) 1 番目のメールが欲しい

get 1
(2) 1 〜 3 番目のメールが欲しい
get 1
get 2
get 3

● まとめて取り寄せる場合

まとめて過去のメールを取り寄せるには「mget」を使います。以下にメイルの本文に書く例を示します。

(1) 100 〜 200 番目のメールが欲しい

mget 100-200
(2) 100 〜 200 番目のメールを複数になる場合は 30 秒間隔で欲しい
mget 100-200 30
(3) 100 〜 200 番目のメールを PLAIN TEXT で欲しい
mget 100-200 unpack
(4) 100 〜 200 番目のメールを LHA + ISH で欲しい
mget 100-200 ish
(5) 100 〜 200 番目のメールを 30 秒間隔、PLAIN TEXT で欲しい
mget 100-200 30 unpack
返送されるメールは 1000 行で切ってバラバラに送られるので、送り返されてくるメールとメールの時間間隔を指定して下さい。
先の例では 30 なので 30 秒間隔で送り返されます。
指定しなかった場合の時間間隔は 5 分です。
フォーマットを指定しなかった場合、ファイルは tar でまとめられ gzipされ uuencode されて送り返されます。
1000 行を越える場合は複数のメールに分けますので、自分でつなげて(^^; 例えば bar というファイルにしたとします。
#uuencode されている場合は uudecode を使えば順番さえ合わせれば自動展開されます。
% uudecode bar
% ls
spool.tar.gz
% gzip -cd spool.tar.gz | tar xf -
% ls
spool.tar.gz spool
% ls -l
-rw-r--r-- .......................... spool.tar.gz
drwxr-xr-x .......................... spool
という具合に spool ディレクトリというのが出来ます。
この中に取り寄せたメールがしまわれています。


History:

1998/08/17 translated by fukachan@sapporo.iij.ad.jp
1998/08/16 merge Jason.Chen@efi.com's Translation (95/11) by fukachan@sapporo.iij.ad.jp
1997/04/17 improved by metalman@kt.rim.or.jp
1997/04/16 hand-patched by fukachan@sapporo.iij.ad.jp
1997/04/13 improved by metalman@kt.rim.or.jp
1997/04/05 imported and merged by fukachan@sapporo.iij.ad.jp
1997/04/13 improved by metalman@kt.rim.or.jp
1997/04/04 improved by metalman@kt.rim.or.jp
1997/04/01 improved by metalman@kt.rim.or.jp

help and help.example2 are merged by fukachan@sapporo.iij.ad.jp (preparation for 2.1 RELEASE)

help.example2 contributed by umura@nn.solan.chubu.ac.jp (mnews ML's help is contributed)
original by fukachan@phys.titech.ac.jp

$Id: help.wix,v 2.5 1999/05/11 10:54:35 fukachan Exp $